外貨預金とFXはしばしば比較されますが、結論としてはFXのほうが収益性やリスク管理、流動性において優れています。FXと外貨預金はどのような違いがあるのか、どのようにFXが優れていると言えるのかを見ていきましょう。

投資の基本

投資の目的は、ありていに言えば資産を増やすことにあります。そして、そのうえで考慮すべき要素は次の3つです。
 

  • 収益性(どれくらいの利益が上がるのか)
  • リスク(元本割れの可能性、程度はどのくらいか)
  • 流動性(必要なときにいつでも現金にできるか)

 
外貨預金とFXの違いについてこの3点から簡単に説明します。

収益性について

FXと外貨預金はどちらが高利益?どちらが低リスク? リスクについて
投資による収益は大きく分けて2種類あります。1つはキャピタルゲインであり、もう1つはインカムゲインです。
 
FXと外貨預金に当てはめて言えば、キャピタルゲインは値上がり(投資した外貨の値上がり)による利益であり、インカムゲインは利子(FXでいうスワップポイント)による利益です。
 
まずキャピタルゲインについてですが、同じ値幅動いた時に得られる利益は、FXのほうが上回ります。なぜなら、FXは外貨預金よりも取引コスト(スプレッド)が圧倒的に小さいからです。
 
具体的には、ほとんどのFX業者では取引手数料は無料のほか、スプレッドも狭い(例えば、ドル円でいえば0.3銭程度)一方で、外貨預金ではスプレッドが往復1円(100銭。最も手数料の安い米ドルの場合)程度です。つまり、FXの場合0.3銭円安になればそこから為替差益が出ますが、外貨預金の場合は1円以上円安にならないとむしろマイナスになるのです。
 
次にインカムゲインについてです。これに関しても、FXのほうが優れています。業者にもよりますが、スワップポイントに力を入れているSBIFXトレードでは、ドル円の買い1万通貨のスワップポイントは37円(11月26日金曜日付与分)であり、年利換算(レバレッジ1倍)だと1.3%前後です。
 
一方で、外貨預金の場合には0.5パーセント程度です。(参考:広島銀行外貨リレー定期預金ビッグバン)
 
以上から外貨預金をするならば、スワップポイントの高いFX業者を探してしたほうが高い収益性を狙えるということが分かります。

リスクについて

FXには、外貨預金にはない「レバレッジリスク」があります。例えば、外貨預金の場合は100万円で100万円分のドルが買えますが、FXならば100万円で最大2500万円分のドルを買う取引ができるということを意味します。
 
レバレッジは、上げれば上げるほど収益可能性を高める反面損失の可能性も同じだけ高めます。したがって、レバレッジを1倍よりも大きく設定したFXと外貨預金をそのまま比較することはできません。この記事では、レバレッジ1倍のFXを前提として外貨預金と比較しています。
 
レバレッジ1倍だとレバレッジによるリスクは、外貨預金とFXとではまったく同様になります。違うのは、先ほど触れました取引コストです。取引コストが高いと、為替が全く動かなくてもその取引コストにより元本割れを引き起こす可能性があります。
 
その可能性は、取引コストの高い外貨預金のほうが高くなります。
 
したがって、レバレッジをかけない限り、外貨預金のほうがFXよりもリスクが高いということになります。

流動性について

必要なときにいつでも現金(日本円)にかえて出金できるかどうかという程度のことを流動性といいます。
 
外貨預金の場合には、中途解約をすれば満期にならなくても引き出すことはできますが、それにより適用される金利が低くなったり、中途解約手数料を取られることもあります。
 
一方でFXの場合には、相場が動いている平日にはいつでも全決済することができ、そのうえで早い業者では当日、遅い業者でも2営業日程度あれば出金することが可能です。
 
したがって、流動性においてもFXのほうが外貨預金よりも優れているということになります。

FXと外貨預金の違い まとめ

外貨預金はFXと比較して身近ではありますが、収益性・リスク・流動性といった経済的な観点から旨味が小さいということが分かりました。
 
しかし、リスクに関してはレバレッジを1倍にした場合です。レバレッジを変更した場合、収益可能性を高める反面損失の可能性も同じだけ高めますので注意が必要です。

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