FXとバイナリーオプションは、為替レート・時間・ボラティリティの3点にどう左右されるかが異なります。どのように異なるのかを順に見ていきましょう。

為替レートについて

FXの場合、基本的に損益に影響するのは為替レートのみです。
 
バイナリーオプションも現在の為替レートに影響されますが、FXと異なり、時間やボラティリティにも影響されます。

バイナリーオプションの仕組み

バイナリーオプションでは、満期と権利行使価格が設定されています。トレーダーは、満期においてその権利行使価格より上か下かを予想します。
 
※ラダーオプションを念頭に置いています。
 
そして、オプションを購入し保有します。満期になってあらかじめ定められた条件を達成していた場合には、トレーダーは予め定められた金額を受け取ることができます。
 
一方で、条件を満たさなかった場合にはオプション購入代金全額を失います。
 
そして、満期になるまでの間にトレーダーはオプションを売却することができます。この売却価格は、為替レートと権利行使価格の差、満期までの残り時間、そしてボラティリティに影響されます。

バイナリーオプションの価格の決まり方

バイナリーオプションの(途中)売却価格は、満期時刻にその価格を達成する可能性がどれくらいあるかによって決まります。
 
それを左右するのは、現在の価格のほか残り時間とボラティリティです。具体的には、売却価格が高くなるのは以下のような場合です。
 

  • 現在の価格が条件を満たしている。
    (権利行使価格より上を予想するオプションならば、その価格より上。また、権利行使価格より下を予想するオプションならばその価格よりも下)
  • 現在の価格が権利行使価格よりも離れている。
  • 満期までの時間が短い
  • ボラティリティが低い

 
一方で、売却価格が低くなるのは上記の反対の場合です。

利益の出し方、考え方の違い

FXでは、利益を出すためにより多くの値幅を取ることを考えます。理想は最安値で買って最高値で売る(もしくはその逆)ことです。
 
つまり、FXの場合為替が自分の思った方向に大きく変動することで利益を出すことができます。
 
一方で、バイナリーオプションの場合には満期時刻に条件を満たすオプションをできるだけ安価で購入することを目指します。
 
条件の達成確率は、上記の通り権利行使価格との価格差のほか、ボラティリティや満期時刻までの残り時間によっても左右されます。
 
そのため、バイナリーオプションではこの3のうちどれを重視するか、ということによってさまざまなスタイルが考えられます。
 
1つは、価格変動を重視するスタイルです。つまり、トレンドを分析し、現在のトレンドが継続するならば将来的に到達するであろう価格のオプションを前もって購入します。そして、価格がその通りに動けば利益を得ることができる、というものです。FXと最もアプローチが似ています。
 
2つ目は、ボラティリティと満期まで残り時刻(変動可能性)を重視するスタイルです。
 例えば、権利行使価格との価格差が同じ5銭であったとしても、満期まで残り時刻が十分あり、またボラティリティも高い場合はオプションの価格は低いです。
 
しかし、満期までの残り時間が少なくなり、ボラティリティも変わらないか、低下していればオプションの価格は高くなります。価格変動そのものではなく、時間の経過によるオプションの価値の変動を予想してトレードすることもできるのです。この考え方は、FXだけをしているならば、なかなか気づかないものです。

バイナリーオプションに向いている人

バイナリーオプションでは、値幅を取ることは必ずしも重要ではありません。したがって、FXでなかなか値幅は取れないけれども方向性をつかむことは得意だという人に、バイナリーオプションは向いています。
 
また、バイナリーオプションで身に着けた時間とボラティリティの感覚は、FX取引でも役立つため、FX取引をさらに上達させたいという人にも向いています。

FXとバイナリーオプションの違い まとめ

FXとバイナリーオプションは似ていますが、利益を出すために必要な考え方は異なるということがわかりました。ですが、バイナリーオプションで身に着けることのできる時間とボラティリティの感覚は、FX取引で力を発揮します。
 
FX取引をさらに上達させたい人は、バイナリーオプションについて勉強してみると良いでしょう。

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