日本円の金融政策を担う、日銀についてその特徴や注意点について簡潔にご説明します。

日銀とは

日銀とは、言うまでもなく日本銀行のことです。また、海外では「Bank Of Japan」の頭文字をとってBOJということもあります。
 
日本円に関する金融政策を担当し、政策金利の決定や緩和政策の動向についても決定権を有しています。
 
日本円は、アメリカドルとユーロに次いで世界で3番目の流通量となっており、これら3通貨をまとめて「世界三大通貨」と呼びます。
 
また、日本円はリスクオンの時に売られ(円安)、リスクオフの時に買われる(円高)という特徴もあります。
 
そのため、スワップ投資をしたい方や反対に急速な円高で利益を上げたいという方にとっては、日銀の金融政策は要チェックといえるでしょう。
 

日銀の仕組みと目標

その日銀ですが、その最高意思決定機関は「政策委員会」です。
 
政策委員会は、総裁(1人)、副総裁(2人)、審議委員(6人)の合計9名で構成されています。
 
もちろん、この中でイニシアティブを持っているのは総裁であり、日銀総裁の発言はすなわち日銀の今後の動向を示唆するとして注目されています。
 
そして、日銀の金融政策の目標は「物価の安定」にあります。
 
すなわち、物価が安定することによって経済が安定持続して成長していくことができる、という基本理念があるため、これを実現するために金融政策を行っているという訳です。
 
具体的には、2018年現在日銀は「2%の物価目標」というものを掲げており、要するにデフレから脱却して、緩やかなインフレに導くために様々な施策を行っています。

黒田総裁について

2018年1月3日現在における、日本銀行の総裁は黒田東彦氏となっています。※なお、任期は2013年4月9日から2018年4月8日までとなっています。
 
FX投資においては、安倍内閣の掲げた3本の矢のうちの1つである「大胆な金融緩和」を実現するための中心人物とされていることに注意しましょう。
 
今まで、就任直後の金融緩和決定や、突然の追加緩和、マイナス金利の導入などを行い、市場に対してサプライズを提供してきました。そのため、黒田氏の主導する日銀の金融政策は「黒田バズーカ」とも呼ばれています。

日銀の金融政策の歴史~金融緩和とマイナス金利導入~

日銀は特に黒田氏就任直後において、市場の期待に先行する形で大胆な金融政策を行ってきました。
 
その最初となったのが、2013年4月の黒田氏の総裁就任後最初の金融政策決定会合において大規模な金融緩和の決定をしたことです。
 
これにより、一気に円安が進み90円台前半から一気に、100円台回復が間近に迫るほどの大相場となりました。

また2014年10月には追加緩和を決定し、これに驚いた為替相場は円全面安となり、100円台から120円台越えまで向かうという、これもまた大相場となりました。
なお、最初の金融緩和決定と区別するために、この2014年の追加緩和を「黒田バズーカ2」「黒田2」と言ったりすることもあります。
 
次いで、2016年の1月にはマイナス金利導入も決定しています。しかし、このころから日銀のサプライズが短期的に終わることが増え、この場合も円安に振れたものの、1週間にも満たずに円高に振れるなどといった思わしくない事態が増えていきます。
 
今までサプライズを連発してきたツケなのか、「何も発表しないこと」がネガティブサプライズとなって、相場が急落するという事態が繰り返されました。
 
しかし、同年9月に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」というものを導入してからは、日銀に対する注目度は次第に下がっています。
 
今後は、今まで行ってきた緩和的な金融政策の巻き戻し、つまり「出口戦略」をどうするかということに注目が集まっていくものと思われます。

日銀に関する注意点

日銀の政策委員会が行う金融政策決定会合ですが、この結果は決定次第ただちに公表されることになっています。
 
しかし、毎回会合の時間の長さは変わるので「いつ発表されるかわからない」という点に注意しましょう。
 
一般的には、現状維持の場合には12時前に発表されることが多く、12時半を過ぎても発表されない場合には何か新たな政策が決定されている可能性が高いといえます。

日銀の概要や総裁について まとめ

日銀について知ることは、クロス円のトレード戦略を練るうえでとても重要なので、必ず基礎知識を押さえておきましょう。

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